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谷山浩子「歪んだ王国」

10,000hitの節目ということで、
やっぱり自分を自分たらしめているものを紹介しなくてはならない気がします。
満を持して自分という存在を形成している一人、「谷山浩子」の紹介です。
歪んだ王国歪んだ王国
(1992/06/03)
谷山浩子

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すっかりエロロリ漫画ブログになってしまったいえろーまじっくですが、
こういったオタク向け音楽をもっと世に知らしめたかったんですよ。
まあ谷山浩子はメジャーすぎますがね。

いずれ全アルバムを紹介する、という意気込みを昔は持っていた気もしますが、
出し惜しみしているうちに、なんかどうでも良くなってきちゃった。
ので、好きなアルバムの順番に紹介します。
次回は「カイの迷宮」になると思います。

もうね、本当に思春期に谷山浩子に触れてしまったのが運の尽きだったんでしょうね。
もう少女臭無しには生きられない。
無垢は力。無垢は残酷。
美しさは力。美しさは残酷。
よって少女は最強の生き物。

このアルバム発売当時、浩子さんは35歳。
50越えちゃった今から考えると若いですね、って感じですが決して少女とは言えない年齢。
そんな彼女がものすごく少女的な視点で歌い上げる王国の世界!
ピュアでイノセントで、故に残酷な、メルヒェンがぎっちり詰まっている名盤なのです。

大人が歌うラブソングなんかに興味はねえ。
計算も戸惑いも恐れも迷いもない(あ、でも恥じらいは忘れないでね!)、ひたすらに、ただひたすらにまっすぐな愛。
これは美味すぎるのですが、ストレートで飲むにはきつすぎるので、ほんのりと大人のオブラートに包んで提供してくれる優しさはさすが35歳の女性。すぐ破れて少女成分がはみ出してくるオブラートなんですけどね。

はてさて、「歪んだ」王国。
こんなにもピュアでまっすぐなのに、歪んだ王国。
世界が歪んでいるからまっすぐなものが歪んでいるのか、まっすぐに見えている僕が歪んでいるのか、単純にちょっと普通じゃないから歪んでいるというレッテル貼りなのか。
ともかく、そんな歪んだ王国に僕たちは住んでいるのです。
他に住める場所もないしな。
さあ、輝く偽りの詩を刻みつけようじゃないか!

Tr.1「王国」
いきなりの壮大すぎるファンタジー引きこもりソング。
そうか、外に出ることが出来ない閉じた世界だから「歪んだ」王国なのか。
「きみ」が自分の意思でこの王国に来たのかそれとも拉致られたのか、つーか生きているのか死んでいるのか、解釈は自由。
永遠に、二人(それとも一人?)だけの世界で、偽りの永遠の愛を誓う……、って、これ全然ピュアじゃないな!
ピュアではないものの、少女趣味的成分は存分に味わえると思います。
なんとなく女性受けが強い一作だと思います。個人的にはあんまり萌えない。震えるけど。
ゲド戦記「壊れた腕輪」がモチーフとの話だけど……、うーん、これ、本人が言ったのかな。
ちょっと浅すぎないか? それは。

Tr.2「会いたくて」
ピュアすぎて、泣きたくなるほどまっすぐな片思い。視点が男からなのでキモい。
何となく前アルバム「ボクハ・キミガ・スキ」を思い出させる。て言うことはこれもBLか。
ここまでピュアな恋を歌える35歳、あなどりがたし。妄想が膨らんで上手に息が出来なくなるぜ。

Tr.3「さよならのペガサス」
小休止。切ないけどあんまり毒の無い、少年視点のラブソング。

Tr.4「elfin」
誰が小鳥を殺したか?
不思議すぎるミステリの幕開け。謎の呪文も出てくるよ。
最初ドイツ語だと思って一生懸命独和辞典引いてたわ。
elfinで小説を書こうコンペティションみたいなの昔やったなあ。
黒歴史黒歴史。
ウミガメのスープじゃないけど、状況だけ見せられて、何があったか推理するゲーム。
あれに近い楽しみ方が出来るよね。質問しても答えてくれる人いないけど。
本アルバムBEST3作品。

Tr.5「アーク~きみの夢をみた~」
一曲くらいこういう曲も無いと落ち着かない人も多いと思うし。
と言うわけで、目立たないけど実は人気のある曲と見た。

Tr.6「悲しみの時計少女」
ここから少女のターン!!
谷山浩子の曲の中でも五指に入るほど好き!
んーと、「鳥籠姫」「森へおいで」「鳥は鳥に」「地上の星座」「悲しみの時計少女」、おk、ぎりぎり第5位だ。
綾辻行人も認める最高のミステリな小説版のレビューはこちら。
とはいえ、小説版とこの歌はまったくの別物と見たほうがよろしいかと。

歌い出しがまずすごすぎる。
「わたしのカレは鳩時計 ポッポウ」
だぜ? ポッポウまでご丁寧に歌詞カードに書いてあるんだぜ?
そしてエロい。
「わたしはわたしの さみしいわけを 教えてもらうの あの人に
モノは言えない コイビトだけど あの人だけが 知っている」
いや、このフレーズにエロさを感じるようじゃ駄目かもしれない。

鳩時計=時間と解釈すると、ひとつの恋が終わって癒されるのを待つ少女の歌とも取れるけど、
ここはちょっと気の触れた女の子の歌と見たほうが楽しいでしょう。
いちいちイメージが幼女的なんだ。この曲に限らないけど。画用紙・折り紙・セロハンとか。
純粋は狂気につながるよね。まさにヤンデレ。うむ萌える。

Tr.7「落ちてきた少年」
ここに来てストレートすぎる狂気をぶつけてくるか。
毎アルバム7曲目か8曲目に仕込まれている馬鹿ソングですが、本アルバムはこれが該当。
うーん、92年といえども、流石にこれはオールドタイプすぎる萌えSFだなあ。
80年代なサブカルくささがぷんぷんする、時代に取り残された曲。
他の曲が今聞いてもなお新鮮なのに対し、こいつだけ異色すぎる。

Tr.8「気付かれてはいけない」
古くからの谷山浩子ファンだというミステリ作家綾辻行人の作詞。
迷路>十角>人形>水車>黒猫>時計>暗黒の順に好き。びっくり館は未読。
いかにも谷山浩子っぽい表現の選び方といかにも綾辻行人っぽい単語の選び方が両者のファンである自分には奇跡のコラボレーション。
秘めた恋の裏側にどんな背景があるのか、どきどきします。
これは心地良い不安定。

Tr.9「時計館の殺人」
こちらも奇跡のコラボレーション。
綾辻行人の館シリーズ5作目「時計館の殺人」と同タイトルの楽曲ですが、
直接的な関係は無し……、と、思わせておいて……?
楽しみ方としては谷山浩子を聞く→綾辻行人を読む→谷山浩子を聞く
この順番オススメ。
さらっとネタバレしてるんだもんなー。これは完全にやられた。

まあこれは単純な遊び心でしょう。やはり谷山版時計館と綾辻版時計館は別の物と見るべき。
いかにも推理小説的なイメージをならべつつも幻想的な曲に仕上げています。
ミステリにおける犯人の動機ってのはそれが謎解きに絡まないならばきわめてどうでもいいものに感じる私はパズラー好きですが、この曲については動機が気になってしょうがないぞ。
そもそも殺人があったのかどうかが微妙なところというのがアレだけど。
お、これ新しくね? 実は殺人は起きていなかったトリック。
ごめん。全然新しくなかった。
ずっと「ひぐらし」はそういうオチなんだろうと思って読んでたな。祭り囃子編のジャケ裏の「惨劇なんて、なかった」がひどいミスディレクションすぎる。

Tr.10「HATO TO MAGI」
そしてなんだか怖い〆をもって、次のアルバム、天空歌集へと続く、と。



うーん、久しぶりに聴いたら「落ちてきた少年」だけ場違いじみているのが楽しかった。
やはり谷山浩子はすばらしい。
なんかニコニコで一時期ブームになったみたいで、探せば色々あるみたいです。
興味を持った方は「谷山浩子」でタグ検索すれば色々とげふんげふん。

とりあえず変なもの見つけたので最後に張ってみる。

って投稿日2/10って、ついこないだかよ!
なんでもファミコン風にすればいいってもんじゃねーぞ。


ちょ、谷山浩子も絶賛とか、
うp主がコンサートでリクエスト権得たとか、よくわかんないけどすげえ。

一応原曲もどうぞ。

哲学タグ付けた人はにわか。
で、みんうた四天王タグに3曲しかないんだけど。あと1曲は……
「一円玉の旅がらす」かねえ。

Comment

No title

全然知らなかった・・・とは言ってもたぶん何曲かは聴いたことあるはず・・・
と思ったらまっくら森の歌の人だったんですね
wikipedia見たところ綿の国星とか川原由美子とか知ってる単語があったのでさっそくCD探してみます。

わわわ、牧場の人だ!

ご来訪ありがとうございます!
先日はお疲れ様でした!

谷山浩子で牧場と言えば、そのものずばり「カントリーガール」って曲がありますね。
残念ながらカントリーガールが都会に出てくる曲なので舞台は牧場じゃありませんが。

綿の国星(ネコミミの起源!)テーマソング「鳥は鳥に」は本当に名曲ですよー。
世界平和を謳った歌のように見えて、うがった聞き方をするとちょっと怖い歌詞になるのがたまらない。

No title

はじめまして。
「谷山浩子 ヤンデレ」でググッてここまで来ました。
「王国」の地価迷宮のモチーフがゲド戦記の「壊れた腕輪」であることは
ベストアルバム90sやで語られていますね。防音カプセルの中であっという間につくったそうな。

ボクハ・キミガ・スキは同名の小説もあって、ある意味BLでした。

ベストアルバム買ってないことばれちゃった。

伊吹さま、ご来訪&情報ありがとうございます。
なるほどー。やっぱり本人談だったんですか。
まあ舞台というか、雰囲気だけ、ですよね。きっと。
「きみ」も「ぼく」もアルハっぽくないし。

ボクハ・キミガ・スキは曲を先に聴いて「なんでこんなに絶望的なんだろうなー」と思っていたんですが、後に同名のコバルト文庫を読んでぶっ飛びました。
そういう歌だったのか! これ!
パソ通にしろBLにしろヤンデレにしろ、浩子さんは結構時代の先駆者だったりするんですねー。

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