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海野螢「風の十二方位(新装版)」

あんまり触れられてるサイトが多くないのは、
既にみんな原本を持っていたからなのでしょうか。
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風の十二方位 新装版 (ワールドコミックススペシャル)

発売日は少し前になりますが
最近個人的にハマリ気味な海野螢先生の処女単行本が新装版で復活しました。
コミックヒメクリ連載作かあ。「大人になる呪文」目当てで一回買ったことあるけどその時載ってたのかな。おぼえてないや。
海野先生といえば細くてショートな女の子とすこし不思議なSFテイスト作風で固定ファンも多い作家さんですね。
はたして、初連載作品となるこの「風の十二方位」もメッセージ性あふれる泣けて震えて萌える素晴らしい漫画でございました。

生きることと死ぬことと、
愛することとセックスすることと、
自分が自分であることと、

ちょっとちょっと、詰め込みすぎだよ良い意味で!
おもたーいお話でありながらもヒロインのパスカルと後半から登場する妹のミリはエロ漫画的に正しくかわいくえっちです。
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吸う側なのに、何故か陵辱されがちな姉のヘクト・パスカルと

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淫乱幼女はかわいいね。最後までピュアに吸血鬼であり続けた妹のミリ・バール。

うーん。㍊の方が古いんだからお姉さんだと思うんだけど。㌔㍉。㌍㌢!

しかしそんな彼女らに萌える間もなく展開される怒涛のストーリー展開。
人間が吸血鬼である彼女らに体液を吸われると「別の世界」へと消えてしまいます。
=死、ではないことは、書き下ろされたエピローグでも描かれていますが、死と同義と見て良いでしょう。
でももちろん、生きるために吸血鬼たる彼女らは人を吸わないと=セックスしないといけないのです。

で、複雑な感情を抱く主人公フータ君。
パスカルの事が気になる。パスカルの幸せな顔が見たい。でも生きるために彼女は他の男とセックスする。
パスカルを愛している。セックスしたい。でもそれは即ち自分の死を意味する。

じゃあスマタならOKじゃん? とかそんな話ではないようなあるような感じですが、ともかく別の世界へと消えていくのを何人も目の当たりにして、フータ君はパスカルにもう二度と人を襲わないよう=吸血鬼である事を捨てるようお願いします。

何言ってるんでしょうね、死ねって言ってるようなもんです。
でも、健気でフータ君のことが大好きなパスカルは約束しちゃいます。えー。
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愛があれば、自己の存在をも捨てられる。
作品全体を包むテーマがさらりと流れます。

一方妹さんの㍊はフータ君の先生だろうが親友だろうがどんどん食べちゃいます。
だって吸血鬼だもん。そのために生まれてきたんだもん。何をためらってるの? 若いんですねー。

どちらが正しい生き方なのか。
どちらも正しい生き方でしょう。
愛する人のため自己を捨てることも、自分が自分である事を貫くことも、間違ってるなんて言えないよね。

一応漫画のお話の流れとしては吸血鬼である事をやめたパスカルが肯定される形でエンディングを迎えるわけですが、個人的にはミリの方に肩入れしたくなります。
そしてミリの魅力に飲み込まれ、自ら食べられることを選んだ親友ヒデト君にもエンパシー。
こんなかわいい子とえっちできるなら死んでもいいよね。
「人間の想いなんてものは浅はかなんですよ?」「それでも僕は……!!」
むう、切ない。
少女の美しさは刹那的であることは知ってましたが、少年のそれも同じところにあるのかもしれないね。
きゅんと来ましたヒデト君に。


そんな感じです。
普通の漫画としても読み応え抜群で面白く、なおかつしっかりエロ漫画しており、ありがたいことにロリータです。かわいいおっぱいたくさん拝めます。本当にありがとうございます。

流石に終盤はやや破綻っぷりが見られたり見られなかったりもしますが、ストーリーものエロ漫画好きな方なら間違いなく刺さる作品ですのでどうぞどうぞ。
ラストは圧巻で、ぐわわわわああああって来ますよ。最初は「?」と思うかもしれないですけど。
新装版書き下ろしとなるエピローグは、残念ながら個人的には蛇足感を感じたかも。
せめてミリとヒデト君が絡んでくれれば……!

あと新井素子好きにオススメ。とかえらくピンポイントに絞ってみる。
「二分割幽霊綺譚」が確かこれと似た設定/ストーリーだったようなと思って引っ張り出して読んでみたけど全然違ってワロタ。どっかで読んだんだけどねー。新井素子じゃなかったっけかー。

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